夏祭りの日に思ったこと

ひとりごと

こんにちは。まよこです。

ご訪問いただきましてありがとうございます。

近所のお祭り

今朝は早くから、お囃子の音があちらこちらから聞こえて、近所のお祭りの日であることを思い出しました。

古くは漁業で栄えた港町でしたので、航海の安全を祈願した伝統行事もある由緒正しいお祭りなのです。

今では埋め立てが進み、かつての漁港としての面影はありません。

海も遠くなってしまい、石油コンビナートやコンテナーで埋め尽くされています。

それでも町を揚げて、威勢のよい掛け声と共に、いくつものお神輿や山車が町内を練り歩き、たくさんの屋台が彩る縁日や盆踊りは毎年毎年続けられてきました。

私達がこの街に引っ越してきた20年ほど前は、娘たちにお揃いの浴衣を新調してお祭りに行くのはとても楽しかったなぁ。

子供時代のお祭りの記憶

それにお祭りに行くといつも、いくつになっても自分が子供の頃の楽しかったお祭りの様子を思い出します。

50年近くも昔のことなのに、あの特別の夜に出かけられて、いつもは許されない屋台でのおかいものをしたわくわく感がよみがえります。

両親も町内会のお祭り準備で数日前から忙しげにしていて、私達も落ち着かず、お祭りの日を指折り数えて待ちきれないほど楽しみでした。

私の母は厳しくて、屋台でも口にできるものは、みずあめとハッカ笛とわたあめだけでした。

みずあめは、わりばしで刺してあって、薄いもなかの皮みたいな煎餅で前後をはさんであるものでした。

ハッカ笛とは、ピーッと鳴るキャラクターなどの笛の中に、ハッカ味の粉が忍ばせてあって、吸うと甘いハッカの味が口中に広がり、私は本当にこれさえあれば幸せだったのですね〜。

わたあめは、今と同じかな。キャラクターの絵のついた大きなビニールに入っていて、たいがい妹とはんぶんこです。

買ってもらえたのは、たこ風船。

顔のついた色とりどりの風船に、別の色の風船のはちまきが巻いてあるもの。

これでバレーボールみたいな遊びを1週間は楽しみました。

小学生になると、子供会などに入るので、真剣に盆踊りを踊ったり、妹を巻いて友達と夜の神社の裏林でおしゃべりしました。

水風船釣り、金魚すくい、スーパーボールすくい。。。カラフルな夏の色です・・・

好きな男の子などを夜店で見かけると、めちゃくちゃ嬉しかったな。。。

各町内会でも競い合うように、さらしを巻いたいなせなお姉さんが笛を吹き、ちょっと墨が入ったおじさんが太鼓をたたいたり、揃いのはっぴのお兄さん達がお神輿を高くあげたりするのは、とっても「かっこいい!」と思ったものです。

うちの娘たちにも同じような思い出を作ってあげたいと思ったのですが、我が家はアメリカ帰りの新参者で知り合いもあまりなく、地元の学校に行っていなかったので馴染めずに居心地悪そうだったな。。。

最近の町内祭りの様子を見て考えたこと

とにもかくにも、昨今はあまりの猛暑で年々お祭りの規模も小さくなってしまいました。

コロナの間は中止でしたので、去年あたりから再開したといっても、お神輿の担ぎ手も足りないようです。

加えて、子供たちは塾やレジャーで忙しく、浴衣を着てお祭りを楽しみにする子もめっきり減ったと聞きます。

治安も悪くなったのかな?昔みたいに無防備に子供たちだけで神社の裏手に行ける状況ではないみたいですね。

かつては夜遅くまで聞こえていたお囃子や、盆踊りのざわめきも、夜8時にはしーんとしています。

今後、観光になるような大きなお祭り以外は、昔話になってしまうかもしれません。

それでも、今の子供や若者は別の楽しみを見つけて、それが素晴らしい思い出になっていくんだろうな。

私達世代と同じ体験をしていないからと言って、それを残念がることは古臭い考えだからやめなきゃね!

って、そんなことを自分が考えるほど、長い時を生きてきたんだな。。。と改めて驚く次第でした。(汗)

娘たちが私と同じ年齢になったとき、幼い頃の良い思い出って、どんなことだろう?

おばあさんになって、そんな話を孫と一緒に聞ける日がくればいいなー、なんて思いました。

ここまで読んでいただいてありがとうございました♪

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