こんにちは
ご訪問いただきましてありがとうございます。
最近、作家の林真理子さん、群ようこさん、美容家の君島十和子さんの著書を続けて読みました。
林さんのエッセイは時代を反映して華やかな世界をユーモアたっぷりで描くもので、20代の頃から何十冊も読んでいて、憧れとため息の繰り返し。
群さんのエッセイも若い頃から折に触れて愛読していて、抱腹絶倒の面白さが大好きな作家さんです。
言わずと知れた君島さんの本は、素敵な生活を切り取った美しい写真が多くて、本を読んでいる間だけ優雅な気分になれる癒やしです。
今回連続で読んだ本は、たまたまなぜか働く女性の生き方、働くお母さんの食育に関する話が多くて、
いろいろ考えさせられてしまいました。
皆さん、ご自分で働いて、社会的に成功していらっしゃる方ですので、お金に困っているわけではありません。
なので、「自分で働いたお金でふぐを食べる女はかっこいい。」とか
「自分で働いたお金できちんとしたブランドの口紅を買うべし。」とか
「仕事で疲れていても、歯を食いしばって子供には栄養のバランスの取れたものを作る。」と。
それぞれおっしゃっていることは正しい部分が多いのですが、共感するのは難しいと思いました。
自分とは違う世界だと割り切れるなら良いのですが、本を読んでちょっと落ち込んでしまうケースもあるのかな、と。
夫の収入があまり多くなくて、二人合わせてなんとか生活している人は、自分の服や化粧品も節約しなくてはならないし、ましてやふぐを自分だけ食べに行くなんて思いもよらないですよね。
私はどちらかというと料理が好きな方ですが、フルタイムで働いていたときは、栄養バランスだの手作りだの考えることはできませんでした。
だったら、子供が中学生くらいになるまでは、働かず家にいて、食育という意味でもきちんとした食事を家族にさせるべき、なのかもしれませんが、経済的にそういうわけには行かないから働いていることも多いわけですよね。
小説だと、どんなにきらびやかな生活が描かれていてもフィクションだとわかって受け入れられるのですが、エッセイは、著者の考えや意見がダイレクトに読者に投げかけられる形になりますので、
暗に「こうあるべき。」と言われているようで、それが間違っていないから余計に「ああ、私は駄目だな〜。」と思ってしまうときがあります。
どの方の本も基本的には面白くて、前向きになれる内容なのですが、ところどころ、そういう小さな棘のようなひっかかりを感じてしまいましたので、そのことについて今回お話してしまいました。
あくまでも私の感じ方なので、違う捉え方があってもぜんぜん良いと思います。
無理のない部分で、自分のできそうなことから取り入れてみるようにすれば良いのかな。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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